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ボールペンのインクが出ない!書けない時の7つの対処法と寿命の見極め方

更新日:2025年12月22日 11:03

書けなくなったボールペンを見て困っている日本人女性のデスクワーク風景

「あれ?インクはまだ残っているはずなのに書けない…」
お気に入りのペンや、大切な人からもらった名入れボールペンを使おうとしたとき、インクが出ずに焦った経験はありませんか?

「もう壊れてしまったのかな」と諦めて捨てるのは少し待ってください。実は、インクが出ない原因の多くは一時的なものであり、正しい対処法を知っていれば自宅で簡単に復活させることができます。

この記事では、名入れペン専門店の視点から、インクが出ない原因と今すぐ試せる7つの復活術、そしてどうしても直らない場合の寿命の見極め方について分かりやすく解説します。

目次


インクが残っているのに出ない!まず確認すべき3つの原因

紙の上にあるボールペンのペン先のクローズアップ写真

対処法を試す前に、なぜ書けなくなってしまったのか原因を知ることが大切です。インク残量が目視できるのに書けない場合、主な原因は以下の3つに絞られます。

1. ペン先の乾燥(インク詰まり)

もっとも多い原因がこれです。ペン先についているインクが乾燥して固まり、ボールの回転を妨げたり、インクの通り道を塞いだりしてしまいます。
特に、キャップの閉め忘れや、ペン先を出したまま長時間放置した際によく起こります。

2. ペン先への空気の混入(気泡)

ボールペンを上向きにして書いたり(上書き)、壁のカレンダーに書いたりしていませんか?
ペン先が上を向いた状態で書くと、ペン先から空気が入り込み、インクとボールの間に気泡ができてしまいます。こうなるとインクがペン先まで降りてこなくなり、書けなくなってしまいます。

3. 紙の繊維や汚れの詰まり

感熱紙(レシートなど)や、繊維の粗い紙に書いた後、急に書けなくなることがあります。
これは、紙のコーティング剤や微細な繊維がペン先のボールに巻き込まれ、詰まってしまうことが原因です。

【即実践】ボールペンのインクが出ない時の7つの対処法

それでは、実際にインクを復活させるための対処法を難易度順に紹介します。以下の7つを順番に試してみてください。

対処法 効果・目的 おすすめのインクタイプ
1 紙を変えてグルグル書く ボールの回転を促す 全タイプ
2 ティッシュの上で書く ペン先の汚れ除去 全タイプ
3 手で握って温める インクの粘度を下げる 油性
4 タバコの箱や厚紙で摩擦 強い摩擦で詰まり解消 油性・ゲル
5 遠心力を利用する(振る) 空気を抜く・インクを送る 全タイプ
6 輪ゴムで回転させる 強力な遠心力をかける 全タイプ
7 お湯で温める(最終手段) 固まったインクを溶かす 油性(※注意あり)

1. 別の紙で「の」の字を書く

白い紙にボールペンでグルグルと試し書きをしている日本人の手元のアップ

まずは基本のキです。ツルツルした紙ではなく、少し摩擦のある普通のコピー用紙などを使い、大きめに「の」の字や波線をグルグルと書いてみてください。ボールが回転することでインクがスムーズに供給される場合があります。

2. ティッシュペーパーの上で書く

紙の繊維が詰まっている場合に有効です。ティッシュを4つ折りにし、その上でゆっくりと線を引いてみてください。ティッシュの細かい繊維が、ペン先に詰まった汚れやゴミを絡め取ってくれます。

3. 手のひらで握って温める

両手でボールペンを包み込んで温めている日本人の手元のアップ

寒い時期や、しばらく使っていなかった油性ボールペンに効果的です。油性インクは寒さで粘度が高くなりやすい性質があります。
両手でペンを包み込むようにして数分間温めると、インクが滑らかになり復活することがあります。

4. タバコの箱や厚紙の上で書く(高摩擦法)

普通の紙よりも摩擦が強い素材(タバコの箱の銀紙部分や、厚紙、ジーンズの生地など)の上で書いてみてください。強い摩擦力がボールに働き、固まったインクを強制的に回転させることができます。
※力を入れすぎてペン先を潰さないよう注意しましょう。

5. 遠心力を利用する(手で振る)

ペン内部に空気が入ってしまった場合に有効です。
ペンのキャップをしっかり閉め(またはペン先を収納し)、ペンのお尻側を持って、体温計を下げる時のように強めに振ります。遠心力でインクをペン先側へ押し戻します。
※周囲にインクが飛び散らないよう、必ず屋外や広い場所で行ってください。

6. 輪ゴムを使って回転させる

手で振ってもダメな場合の強力版です。
ペンの中心に輪ゴムをテープで固定し、輪ゴムの両端を持ってブンブンと回転させます(ぶんぶんゴマの要領です)。強力な遠心力がかかり、気泡が抜ける可能性があります。

7. ぬるま湯でペン先を温める(※最終手段)

どうしても出ない油性ボールペンの場合、密閉した袋に入れた状態で、40度くらいのお湯にペン先部分だけ数分浸けて温める方法があります。固まったインクが溶け出す可能性があります。
※水性やゲルインク、また本体素材によっては変質の恐れがあるため推奨しません。あくまで自己責任で行う最終手段です。

種類別で違う?油性・水性・ゲルインクごとの注意点

ボールペンはインクの種類によって性質が異なります。「温める」などの対処法は、種類によっては逆効果になることもあるため注意が必要です。

インク種類 特徴 復活のコツ やってはいけないNG行動
油性 粘度が高い・耐水性あり 温めるのが有効。摩擦熱も効果的。 ライターの火で直接あぶる(ペン先が変形します)。
水性 サラサラしている・滲みやすい ティッシュで汚れを取る。乾燥に弱いので保湿が鍵。 温めるのはNG(インクが膨張し漏れる原因に)。
ゲル(ジェル) 油性と水性の中間 摩擦や遠心力が有効。 ドライヤー等で急激に温める(分離や逆流の原因に)。

これは寿命かも…?復活しない場合の判断基準

上記の対処法をすべて試しても書けない場合、残念ながらそのリフィル(芯)は「寿命」を迎えている可能性が高いです。以下のサインが出ていたら、潔く交換を検討しましょう。

  • 購入・製造から3年以上経過している
    日本のJIS規格では、ボールペンの製造後約2?3年が快適に書ける期間の目安とされています。インク溶剤が揮発し、劣化してしまいます。
  • ペン先が破損している
    落下などでペン先が凹んだり、ボールが欠落したりしている場合は物理的に修理不可能です。
  • インクが逆流している(透明な部分ができている)
    芯の中でインクが分離したり、後ろ側に漏れている場合は寿命です。

大切なペンを長く使うために(替え芯・保管方法)

ボールペンのリフィル(替え芯)を交換しているメンテナンス風景

お気に入りのペンや、記念にもらった名入れペンであれば、「書けない=捨てる」のはあまりにも勿体無いです。
高級ボールペンやしっかりした作りのペンは、「リフィル(替え芯)」を交換して使い続けることを前提に作られています。

型番を調べてリフィルを交換しよう

入っていた芯に書かれている型番(例:SXR-80-05 など)を確認し、文具店やネットショップで同じものを購入しましょう。数百円で新品の書き味が蘇り、愛着のあるペン本体はずっと使い続けることができます。

長持ちさせる保管のコツ

次回のトラブルを防ぐために、以下の保管方法を意識してみてください。

  • 使い終わったら必ずペン先を収納する(キャップをする)。
  • ペン先を下に向けて立てて保管する(ペン立て推奨)。
  • 高温多湿や直射日光を避ける。

まとめ:正しい対処で大切な一本を使い続けよう

インクが出ないトラブルは、多くの場合「乾燥」や「空気の混入」が原因です。まずは焦らず、以下のステップを試してみてください。

  • まずは「紙を変えて試し書き」や「ティッシュで掃除」を行う。
  • 油性なら「温め」、気泡なら「遠心力」を試す。
  • インクの種類(油性・水性・ゲル)に合わせた対処をする。
  • それでもダメなら「寿命」と割り切り、リフィル(替え芯)を交換する。

大切なペンを長く愛用することは、書く楽しみを深めてくれます。ぜひ、あなたの手元にあるそのペンを復活させてあげてくださいね。

よくある質問(FAQ)

Q1:ライターでペン先をあぶると直ると聞いたのですが、本当ですか?

A: 昔の裏技として有名ですが、おすすめしません。 ペン先やプラスチック部分が熱で変形したり、インクが噴き出して火傷や汚れの原因になったりするリスクが高すぎます。お湯や手で温める程度に留めましょう。

Q2:除光液を使うと復活するというのは本当ですか?

A: 一部の油性インクでは、固まったインクを除光液で溶かす方法が紹介されることがありますが、ペン先の金属や樹脂を痛める可能性があるため推奨できません。

Q3:新しい替え芯を買いたいけれど、どれを選べばいいか分かりません。

A: ペンに入っている古い芯を取り出し、側面に書かれている英数字の型番を確認してください。もし型番が消えていたり分からなかったりする場合は、現物を文具店に持っていき、店員さんに確認してもらうのが最も確実です。

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